独断と偏見の漫画100選/0061-062

ちょっとずつ仕事が来だした。
まだ『屍鬼』も『ナウシカ』も読んでないんだけどなー。

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061『不条理日記吾妻ひでお
062『失踪日記吾妻ひでお

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061『不条理日記』 これは奇天の「吾妻ひでお大全集」を参考にして読もう!
そして、「吾妻ひでお大全集」には『普通の日記』も収録。時期的に失踪直前か??
不条理日記の1ページ目最初のエピソードが「○月×日 酒を飲む」。
最初のセリフが「こう毎日だとアル中になるかもしれないな」、とブルブルしながらの飲酒。
うーむ、『失踪日記』を読んでから、こっちを読み返すと迫るものがあるな。
ストーリーらしきものはなく、「なぎさでさなぎが大当たり」とか、脈絡なくコマが進む。
んで、ネビル・シュート渚にて』+ジョン・ウィンダムまたは筒井康隆『さなぎ』
ロバート・A・ハインライン『大当たりの年』を読んでる人は、ほー、ほー、と思う訳だ。
マンガでこれをやってる「転生篇」で取り上げられてるのは、諸星大二郎『生物都市』とか
高橋葉介『ミルクがねじを回す時』とか、高橋留美子が大学漫研時代の同人誌の作品とか、
とにかくマニアック。
当時「オタク」という言葉はなかったけど、これは普通では知らんだろう、知ってる自分は
何てマニアなんだろう、というオタク心をくすぐる作品である訳です。
んで、確か『アキラ』を押さえての、堂々の星雲賞受賞。
同時収録の『タバコおばけだよ』は、姉が高2の時「高2コース」を買っていて、作者も知らずに
この漫画がすごく好きだったのだが、思いがけず再会できて嬉しかったのであった。


062『失踪日記 ダンボールハウスガールはぬるいよ?!
話題になってるのを知りつつ、ずっと買うのをためらってたのは絵が荒れてたらやだなあ、と
思ったのが一因にある。
巻末のとり・みきとの対談で、「1回“向こう側”に行って戻ってきた人の作品」についての
言及があるけど、それを恐れてたので漫喫で読むのはいいけど、買いたくないなあと思っていたのだ。
んで、買って読んだ印象は、ぜんぜんオッケーでした。
さくっと読むと、絵柄とクールな語り口に流されて、そんなに大した事のないように見えるけど
よく考えたらすんげーヘビーな状況が目白押しなんですけど。後から効いてくるタイプの内容ですわ。
しかし、あの状況で酒とタバコを切らさないってのが、ハンパじゃねー!
そんで、思わず投稿しちゃうところが笑える〜!でんこちゃん狙いだったとは。
それにしても、奥さんの苦労は想像を絶するな。娘さんの事がひとっことも出て来ないとこが
なんか、やっぱ、重い物が後ろに控えてる感じがするのは、深読みしすぎか。
読者として、あえて、そこは触っちゃいけないとこなのか。うーん。

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残りのエヴァ見た。
第弐拾伍話の録画失敗で、更に訳のわからん事に。
ふーん、「最後のシ者」からマルチエンディングな訳ですか。
第25話と第26話を見ないと話がわからんけど、見てもわかる訳ではない、と?
第弐拾伍話がひとつのバッドエンディングであり、最終話も1つの終わり方であるんですかー?
最初に最終話見たときより、「学園エヴァ」も「おめでとう」もそんなに「なんじゃこりゃ?」とは
思わなかったけど、結末よりも過程が面白かったんで、よしとしよう、と不真面目な視聴者は思ったのであった。
春エヴァ」と「夏エヴァ」をレンタルしてまで見る価値があるのか・・・。
「ローラ・パーマー最後の7日間」程度だったらちょっと考えるなー。
アニマックス、ついでに放送してくれよ。