吉本隆明×大塚英志の対談を読む。

まだ現時点では読みかけですが。
『だいたいでいいじゃない。』を図書館で借りた。2000年7月の文藝春秋
の、単行本。解説・富野由悠季
春エヴァ夏エヴァをまだ観てないので、その辺の言及はよくわかんないけど
とりあえずこんな内容ではアニマックスでの放送はありえないなー、と納得。
んで、また2007年〜2008年に4部作やるんすよね。
何を新たに、っつーか、まだやるのか?、とも思うけど、春エヴァ以降は
全部終わってからまとめて観よう、と思う。2008年夏以降まで、放置ぢゃ。


エヴァの「日常と戦争行為の乖離」とか、「無倫理な戦闘描写の執拗なリアルさ」、
ガンダムでまだ感じられる反戦思想からキレイに吹っ切れている」ところを
指摘されてて、なるほどなー、と思う。
確かに自分の世代では、父親とかは実際に戦争に行って戦った人ではないし、
父親から直に戦った体験を聴く世代から移行して、情報として戦争を知る世代が
作った戦闘ものアニメ、という事か。


小さい頃、となりの兄ちゃんが、ちょっとお金持ちだったのだが
遊びに行くとごっつい戦艦のプラモとか、こまごました兵隊の部品とかが
いっぱい付いた戦車とかのセットとか、やたらと持ってたのを思い出した。
あのアスカが登場した時の、空母からバラバラバラって落ちる様子は
こまごました部品を乗せたままおっとっと、と移動する時の実感なのかも。
そういや、戦車が進んで、地雷の上にのっかるとドカンってひっくり返る
ヤツとかもあったな。あの時代、普通の子供が普通に遊んでたもんな。


富野氏がエヴァを嫌がるのは、戦争の無情さや、悲惨さを描いたにもかかわらず
メカや戦闘シーンのかっちょ良さだけを拡大して継承されちゃったからだろうか。
ガンダムの元ネタとして、ハインラインの『宇宙の戦士』がどこかで紹介されたので
中学生だった当時、ガノタだったから、さくっと読んだんだけど、今にして思えば、
どっちかとゆーと『宇宙の戦士』の方がエヴァ的なのな。
絶対悪の宇宙人に対し、これでもかとゆーほどリアルに対策を立てて、
ステマティックに攻撃していく、それだけの話であった。
その戦闘のための道具の、モビルスーツ(というか、エイリアンでリプリー
乗ってたヤツの方がイメージに近かったと思うが)がガンダムのモデルになった
という事だったが。読む前は反戦思想の元ネタを期待していたところがあったので
読み終わって、「これだけ?」って、すごく拍子抜けしたのを覚えている。


エヴァの戦闘シーンは音楽の効果も相まって、ほんとにかっちょいい。
そっから先のうにゃうにゃは、庵野氏が壊れて、無自覚に「文学」しちゃったのが
テレビ版では自己啓発セミナーで終わり、劇場版ではもっと観客を突き放した、と
大塚氏のご意見。(んで、エヴァ特需を庵野氏自身が潰した、と。)
んで、その先、って。一体どうなる。2008年以降を楽しみにしてまーす。