その後『大竹伸朗・全景』へ。


いや、熱心なおっかけではないので、ヌルい感想ですが。
現代美術館も、行こうと思いつつ、なかなか行けてなかったので見学も兼ねて。
レストランもまーまーだったし、結構良い美術館でござった。


まず、量がすげえ。
スクラップブックなどもあったけど、展示量もだけど、その仕事量が圧倒的。
で、ドローイングはめっちゃうまい。木炭デッサンもうまい。
コラージュも半端じゃねえ。立体物も偏執的な仕事量。うむむ。
そして額装とレイアウトの良さにうなる。そして、期待したほど毒がなかった。


しかし、川島織物の仕事にどひー、と思ってしまったよ。
吹き抜けの緞帳、遠目で見て、てっきり印刷かな?(それはそれですごい。)と
思ったけど、これが織物でできるなんて、なんちゅー技術だ。と思った。
そして大竹氏ご本人がさりげなく演奏してはった。
ファンの方は、著作本とかTシャツとか、外で売ってるので、サインとかお願いすると
願いを叶えていただけるかも。


それにしても、10歳年上で50歳かあ・・・・。ぐわ。
完璧に折り返してる。と思い知る。


常設展もさくっと見て回ったが、ナムジュン・パイクがあって、懐かしかった。
一列に並んだSONYのCRT。これはいつまで展示有効なんだろう。
将来、CRTが壊れたら、液晶に換えても作品としてOKなのかな。多分ダメだろうなー。
しかしこんなに早く世の中からCRTが一掃されるとは。もう製造してないんだろーか。


量と傾向からいくと、北斎とか連想しますが、毒はない、というのは本質なのか、または
ほんとに「全景」であるのか。その辺、著作も読んでないのでわからんですが。
北斎展だって、圧倒的な量は、この前の展覧会で見れたけど、やっぱ「タコの絵」とかは
なかったし。毒出しまくりの会田誠の方に、「凄み」は感じてしまう。個人的には。
(夕べ『ナニワ金融道』を読み直してたら、灰原が都沢をまかされた時の料亭の襖絵が
「タコの絵」であったことに気づき、ちょっと驚く。これはさすがにコピー貼ってるな。)


はああー、仕事しよ。