放送大学面白い。

たまにテレビがつまんない時に、11チャンネルの放送大学を見るんだけど
結構面白い。講座を見るだけならタダだもんな。有り難いことだ。
講座内容は地味といえば地味だけど、さっき見た『宇宙の膨張』なんて、
赤方偏移によって宇宙の膨張がどうやって証明されたかとか、そーいえば
アインシュタイン相対性理論で膨張を確認したのに信じられなくて、
宇宙定数で無理矢理押さえ込んだんだったよな、とか、近めの星の距離は
春と秋の角度の観察で三角測量で求められるとか、色々。おもしれー。
(でもhttp://mossmilk.hp.infoseek.co.jp/cosmo.html#0では、宇宙項の
否定を否定されてる。放送大学の人とは違う立場の人か。決定項ではないのか。)


あと、昼に見た「世界の産業再編成」とか。超LSIは、アメリカ主導が日本に移って
欧米主体の韓国・台湾生産に押されて、また次世代では日本に期待される、とか。
2004年の講義だけど、現在はどーなんだ?昔日本は「世界の工場」と呼ばれ、
今は「世界の工場(=中国)の工場」なんだそーです。製造機器の製造ってことで。
あ、液晶製造のコストダウンのために基盤を2m角で、というのはすでに現在は
実現されていて大幅コストダウンに成功してるもんな。2004年では情報古いのか。


前に見た「脳科学」の話も面白かった。細胞分裂から脳幹ができて節の構造が昆虫と
共通な部分があって、ある節にある酵素を注入してやると羽の枚数を増やす事ができる
とか、ほ乳類にも応用できるとか、こーやって生体実験とかできちゃうんだなー、と
理屈が多少わかった気になる。


うーん、ボルヘスは残り1/4だ。夜寝る前はやっぱ3ページ。明け方に急に目が覚めて
20ページくらい読んで、またぱったり寝たり、でなかなか進まないけど。
南米文学というよりは、ヨーロッパベースの南米風味っつー感じでしょうか。題材が。
やっぱ、キリスト教を知らないと、しかもその歴史を知らないと深く理解はできんなあ。
イスラム教もとりあげた文章もあるが。キリスト教との相対という位置がないと、理解が
苦しいっす。無神論者の日本人としては。
今んとこで印象深いのは『神の書跡』。拷問の末に地下牢に死ぬまで幽閉された人が深い
思考の末に宇宙の真理に到達し全能の力を得るが、それと同時に自我を超越してしまって、
そのまま黙って死んでしまうという話。うー、「生きる」って何?とグラグラするなあ。