カラテをビシビシ、パンツをズルズル。

朝からワイドショーでは阿久悠氏の訃報がニュースになっていて、久々のナツメロ
聴きながら、すごい人だったのだなあ、と改めて実感。
昭和40年代生まれの人間で影響されてない人は皆無ではないか。
ピンポンパン体操」や「ねらい打ち」や「UFO」やらの歌詞とか、改めて考えると
かなりシュールだけど、何の違和感もなく飲み込んで消化してたもんね。現在の日本の
コンテンツ産業に多大な影響を与えてると思うがなー。
テリー伊藤のコメントだったと思うけど、阿久悠氏に昨今のシンガーソングライターの
歌詞について問うたところ、「彼らは半径5メートルの日常の事を詩にしてるが、自分は
その日常を遠くから眺めたところを詩にできる」という意味の発言をされたのだそーで。
すげー。視点。多分売れっ子シンガーソングライターは、自分の詩が半径5メートルな事に
気づいてないのだ。聴いてる方も気づいてないのだ。それを親近感というのかもしらんが。
そのレベルしかないのは、あまりにも貧しいのかも。
阿久悠氏の脂の乗りきった時代に子ども時代を過ごせたっていうのは、かなりの贅沢な状況
だったんではないか、今にして思えば。テレビを付ければ歌とエンターテイメントが流れる。
阿久悠氏がいなければ、とりあえず「ちびまる子ちゃん」は生まれてなかったと思うよ。
廉価版で「阿久悠・全仕事」みたいな本、どっかで出してくんないかなあ。