独断と偏見の漫画100選/009-012

エヴァ六話観た。めちゃかっちょいー!
何だろう、あの文字がドロ臭いんだろうか。そこも相まってかっちょいーです。


じょじょーびじょーぶぁー♪
WEBアニメスタイルの吉松さんのコラム「詳しすぎた2人」にわろたー。
そんなに詳しくないので、「へー、荒木氏と湖川氏も999やってたんだ。」
と知識が付きました。


んじゃ続き。(って、軽く進めようと思ってたのにどんどん深みにはまっている。)

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009『百億の昼と千億の夜萩尾望都/原作:光瀬龍
010『日出処の天子山岸涼子
011『あしたのジョーちばてつや/原作:梶原一騎(高森 朝雄)
012『チョコレートデリンジャー吾妻ひでお

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009『百億の昼と千億の夜こっちの方がマトリックスの設定に影響がある気がするですよ。
光瀬龍の原作を小学生の時に読もうとして、プラトンの台詞が全てカタカナなんで挫折した
苦い思い出が。また、リベンジしてみようかな。
アリストテレスだと思い込んでいたが、ネットで調べたらプラトンでした。記憶が曖昧・・・)
なんだかね、この本のおかげでイカサマっぽいキリストのイメージが刷り込まれちまって。
同じ時期に『妖女伝説』(星野之宣)も読んだもんで、ますます増幅されちまったです。
少女の阿修羅の強さと儚さがせつないです。るるる。
阿修羅一行が途中で立ち寄った星で、住民をカプセルに入れて管理してる所があった。
普段は脳内バーチャルな生活をさせ訪問者にはカプセルから出して会わせるけど、
管でつながってて、むりやり引っ張りだすと
ちぎれた管から液体がドロリ、みたいなイメージが、
攻殻よりも、マトリックスに影響を与えてるように思うですが、どーでしょー?
(って検索かけたらSFマニアな方々の掲示板でそういう議論は公開時にあったみたいっすね。)


010『日出処の天子通称「ずるてん」リアルタイムで読めた幸せなのだ。
この前実家でLaLaの付録の『日出処の天子』ノートを発見。
ネットオークションで・・・売れないか。
あまりの点描の細かさに、連載当時「アシスタントが網膜剥離になった」という
都市伝説が流れたほどだ。
フキダシは全て角アールの四角。厩戸王子の衣装や髪飾りの細部に至るまでの細かい書き込み。
絵もすごいが話もすごい。
あの山形浩生も熱烈リスペクト。(「山形浩生 日出処の天子」で検索すると出るよ。)
まあ、自分も山形氏の言う所の「平気で受け止めてた」ひとりですけど、
あの時代って同時進行で高野文子が出て来て大島弓子青池保子萩尾望都
吉田秋生も木原敏恵も竹宮恵子もバリバリで、平行して読み進めてたもんだから
「ずるてん」だけを集中して一気読みしてた訳ではないんですわ。(言い訳?)
また読みたくなったなー。これも持ってないけど。
そして今も進化し続ける山岸涼子。すごいです。読める事の幸せです。


011『あしたのジョー奇跡のはなし。
社会現象といえば、時代も時代だし、(よど号ハイジャック事件とか)
あしたのジョー』ほど社会に影響を与えた漫画はないんではないか。
自分の場合、当然リアルタイムでは読んでなくて、
高校の時、友人に「10巻までどっかで読んだらそれ以降は貸してあげる」
と言われたんだけど、ちょっと読めなくて、大人になってから一気読みした。
昔読んどけばなー。(『アルジャーノンに花束を』も同様の後悔がある。)
講談社ちばてつや全集の夢枕獏解説を読んでなるほど!と思ったのだが
人情味あふれるちばてつやとハードな梶原一騎(高森 朝雄)のせめぎあいが
奇跡的に『あしたのジョー』として結実されたのだそうなのだ。
力石の壮絶な減量は、最初にうっかり大男に描いてしまったため、
そうせざるを得なかったのだそーで、(でないとジョーと対決できない)
そして、ありとあらゆるところでパロディーになってるラストシーン。
これはどうやって終わろう、もーいーじゃん、みたいな中で、
編集者があるページを示してこの超有名なラストシーンが生まれたのだそーだ。
少年マガジンで、こんな話が毎週連載されてたってのも、すごい話だ。


012『チョコレートデリンジャー吾妻本ではこれが一番好き。
浮浪者体験の本で話題となっていた吾妻ひでおです。
前にヤフオクで『不条理日記』初版と解説本『吾妻ひでおに花束を』のセット
500円で出したらちっとも売れなくてショックだった。
ヤフオクに出すってとこが間違ってたか?
吾妻本といえば『やけ天』という人が多いと思うが、『八犬伝』もいーけど
やっぱ『チョコデリ』が良い、と思う。
不条理さとくだらなさがいりまじり、三蔵の私生活も盛り込まれ、
ところてん娘のところなんて、ニューウェーブなんてもんじゃありませんぜ。
でも、読者を置き去りにする事なく、きっちりお話として面白いです。
入手困難と思うけど、機会があればぜひ。(ヤフオク見たら1冊出てた。)

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ちょっとは仕事しないと、そろそろマズイかも。