独断と偏見の漫画100選/0021-024

昨日は漫喫で4時間読む。
ハチクロ1〜8、ピースオブケイク3、万祝1〜4で時間切れ。
ハチクロはアニメで途中見ただけだったんで、ちと暗い印象だったけど
マンガの方が明るくて読みやすかったっす。
はぐちゃんと森田のパン対決がツボにはまりまくりで
笑い声を必死でこらえていたら涙が出てきて苦しかったー。
学生時代、ほんとにあんな感じのアパートにバンド仲間が住んでた。
(当然999の機関室ではなかったけど。)なつかしーなー。
自分探しでヨーロッパやアメリカに行った同級生もいたっけか。
おれはそのレベルの根性なかったから今でもダラダラしてんのかなー。
ジョージ朝倉は、うーん、ヤってるだけの巻であったが、
あーゆー「ジークジオン!」とか言う店長、乙女心的に胸キュンなんでしょーか。
最後に話が動いたんで、今後の展開に期待。ここで店長が動揺しないと面白くないよな。
万祝はお話がなかなか進まない〜。鮒子のアクションがすごいけど。
デスノはまた今度。
しつこいですが、敬称略!

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021『楽園シリーズ』(「夢見る頃を過ぎても」収録)吉田秋生
022『みづは』(「人魚變生」収録)山田章博
023『ホテルカリフォリニア』すぎむらしんいち
024『水鏡綺譚』近藤ようこ

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021『楽園シリーズ』関係ないけど『吾妻ひでおに花束を』に吉田秋生対談も載ってます。
『カリフォルニア物語』の途中から割とリアルタイムで読んでたですが
4巻だったけな?ガラッと音をたてて画風が変わってびっくり仰天、
少コミ掲載時にはヤバめのコマには黒ベタばんばんで、「単行本では見せますよ」的な
扱いだったそうだが、今の少コミって一体・・・
そして『吉祥天女』のへんで、大友フィルターがかかり、2度びっくり。
BANANAFISH』や『YASHA』の大河ドラマも面白いんですが
個人的には黄菜子&恭一の『楽園シリーズ』が良いです。
最初の主人公は猿渡君ですが、黄菜子さんに視点が移ってからの話で、
初体験の女の子側の心情をここまでリアルに描いたマンガはないのでは。
代官山で空子さんが車のナンバー見てあーだこーだ言うシーン、
読んだ当時は田舎に住んでてピンと来なかったけど、こっちに来て、
あのバブリーな時代ではそういう感覚だったんだ。オソロシイ、と思ったです。
(ちなみに我が家の車は「空子さんがけがれると言ったナンバー」→「空子さんが卒倒したナンバー」
・・・やっぱ田舎モンだわい。)
キースが特別出演の『死亡お遊戯』や、『一三夜荘奇談』みたいなんとか
軽い感じの『はなこ月記』とか、『YASHA』のオマケの沖縄案内みたいなんとか
そういう方が読んでて楽しいな〜、と思うのは失礼なんかしら。
まるで山田詠美の本気の本より、ついついぽんちゃんシリーズの方を読んでしまうように。
おっと。『イヴの眠り』終わってたんすね。
ん〜、他に緊急に読みたいマンガがてんこもりで・・・。読むのはもちっと後になるなあ。


022山田章博『みづは』(「人魚變生」収録)手放せない1冊です。
メジャーデビュー本です。その後何冊かおっかけたけど、
どうもあまり好きな方向でなくなったので、最近まで知らなかったですが
キャラデザインや小説の表紙や挿絵など幅広く活躍されてるんすね。
「人魚變生」は、いくつかの出版社から出てますが、
もったいない事に活字になっちゃってる本もあるんすわ。
あの「とろりとした」描き文字が良いのにわかってねーなー。
美大受験の頃に手に入れたんで、よく真似して描いてみたもんです。
高校の学園祭に人魚の模写出したら検閲にひっかかってはずされましたけど。
で、『みづは』。この本の中では『まきゃあじゅ』や『影夫人異聞』も良いが
お話として出色だと思う。怪奇な話を美しい絵で。光と影が素敵です。
東京三世社刊、どー考えても絶版だと思うけど、機会があればぜひ。
ところで大学の先輩が同人関係で作者と面識があったそうなのだが
やっぱり霊感体質の方なのだそーで。なんか妙に納得したです。


023『ホテルカリフォリニア』あらま、安野モヨコリスペクトだった。
もっと話題になっても良いのに〜、と思ってたら
ちゃんと評価されてたんじゃん。(って、これも引越の時古本屋に売っちゃったよ。)
「ホテルカリフォルニア」ではありません。
ホテルの話なんだけど、綴りを間違えちゃったダメダメホテルの話。
壮絶なラスト必見!
特攻ヤクザが突入時にウォークマンにスイッチオン!でメタル聞く場面に深く共感。
(急ぎの仕事の時はイヤホンで大音量でゼッペリンが効きますわ。)
すぎむらしんいち追っかけてなかったけど『東京プー』、『ALL NUDE』も面白そう。


024『水鏡綺譚』 吉本ばなな日記で発見。ありがとうよしもとさん。
未完で10年以上中断後、書き下ろしのラストを加えて出版されたのでした。
近藤ようこ作品、気にはなってたけど読んでなかったんだよなー。
『水鏡綺譚』は、時代は日本の中世。無くしたものを探す物語。
途中で出会う容赦ない人々に、容赦なく対応。割り切り方がすごい。
はっとするほど美しいコマ多数。
悲しいけれど、冴え冴えとしたラストが素晴らしいっす。

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20作品超えても、まだまだ好きなマンガが沢山ある。
最後の砦だった青山ブックセンターのビニール掛け以降、
チェックする量が減ってるんで、読みたいマンガも増える一方だ。
G5の払いも済んだし、ちょっと気の済むまで読も。