独断と偏見の漫画100選／0029-032

有料オプションつけてみた。
色々研究中どえす。

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029『PINK』岡崎京子
030『美味しんぼ』花咲アキラ　原作／雁屋哲
031『ねじ式』つげ義春
032『人魚シリーズ』高橋留美子

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029『PINK』　個人的には『リバースエッジ』よりこっちかな。
オカキョンリスペクトサイトが沢山あるので詳しくはそちらで。
確かにワニは『コインロッカーベイビーズ』だけど、ワニの行く末は
爆裂でなくて女の子仕様なところがナイス。
内容はかなりドロドロしてますが、そこはそれ、オカキョンの絵ですから、
さくっと読めて、切れ味バツグンのラスト。
『東京ガールズブラボー』も、80年代のサブカルを知るにはオススメ。
下巻末に浅田彰との対談収録。（これもヤフオクで売っちゃったですな。）

030『美味しんぼ』元祖グルメマンガはまだ終わってない。現在95巻！
「まったり」という表現は、この漫画から一般的に使われるようになったけど
今は意味が変化してるよーで。
昔、料理雑誌のインタビューで雁屋哲の一番美味しいと思う食べ物は
「豚の脂身をフライにして、揚げたてをソースにつけたもの」との回答だった。
「美味しんぼ読者に嫌われちゃうかな。はっはっは。」という言い訳付きだったけど
深く納得したですよ。「美味しい」をつきつめると。油と塩と砂糖なのだ。
山岡・雄山対決とか色々揚げ足をとられる事もあるんだけどねー。
しかし情報もさることながら、一貫して日本の食の現状批判を怠ってないところが
すごいと思うです。

031『ねじ式』　つげ作品の本流ではないんすが。
『無能の人』とか、心の調子が悪い時うっかり読んじゃうとどんどん落ち込む方向に
ひきずられるので要注意。ってこれが快感じゃなきゃ、つげ好きとは言えないか。
個人的には、つげ作品、すごいと思うけどあんまし好きじゃない。
でも『ねじ式』はやっぱすごい。シュールです。スタイリッシュです。
ネットでガロ編集さんの解説本抜粋がありました。
http://www.mugendo-web.com/y_tsuge/nejiyawa.htm
これによると作者自身、｢こんなの描くのはまずいんじゃないかなあ｣と言っていたそうで。
それでこれ、っていうのが、ねー。発表時期も今ほど何でもアリの時代ではなかったにしても
まずいと思いつつ描いたとはとても思えないっすよ。
そして「メメクラゲ」って！！真相にびつくり。確かに「メメクラゲ」の方がはまってる。

032『人魚シリーズ』ラムちゃん命の方や、響子さん命の方も多数おられると思いますが。
ここは人魚シリーズをリスペクトで。
「るーみっくわーるど」版で読んでたけど、これだと最新二話分未収録。ゆえに未読。
なんでも、最強キャラが出て来るらしいが。読まなきゃなー。
ちなみに「人魚シリーズ」全３巻は全てのお話をカバーしてるようです。
アニメにもなってたのか。知らなんだ。湧太=山ちゃん、真魚=コナン。
不老不死ネタといえば、『ポーの一族』とか思い出しますが
エドガーみたいに仲間を増やすってのは不可能で、人魚の肉を食べることで
不老不死かバケモノかの二者択一、確率はバケモノの方が高いというリスク。
なので、あてもなく生きて、たまたま「見つける」しか仲間を作る手段はない。
見つけても、敵になってしまう悲劇もあり、深いです。
しかし、真魚が人魚の肉をモリモリ食べるシーン、すごくうまそうに見えたなあ。
中世もののエピソード『舎利姫』はせつなすぎるっす。
中学生の課題図書にしろ！感想書かせて、家庭崩壊の緊急予防策とせよ！
高橋留美子の描く中世の感じは『水鏡綺譚』と通じるところがある。
って、そういや、『水鏡綺譚』のオビは高橋留美子だったな。
『犬夜叉』の原型？とも思える『炎トリッパー』（「高橋留美子傑作短編集」などに収録）も
ものすごく、めちゃくちゃ良く出来たお話なので、お勧め。

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今日もあづい〜。
エアコンのリモコンの電池が切れかかってて表示が見えないんだけど
適当に押したら冷えたんで、まっ、いっか。