独断と偏見の漫画100選/0057-058

今日はづがれだ〜。
急に図面仕事が追加になり、特急で仕上げ。くっそー、もっと早く上げたかった。
トレスといっても、FAXの資料なので、そのまんまなぞるだけでは、数値がずれるのだ。
縮尺に合わせて長さを数値からひろって出して、X軸Y軸の数値で線を決めていくのである。
ほんとに、「描く」という事は「理解する」ということであるよ。
急ぐ時は、脳みその「これは何?」と立ち止まりそうになるのをスルーして
確実に決められるところからどんどん作図する。
気を抜くと、脳みそが「わかんないよ〜」と立ち止まるので強引に手を動かす。
FAXなんで引き出し線と実線の見分けがつかないから、最初は、一体どんな形?と思っても
仕上がった時には「なんで、こんな簡単な図にこんなに時間かかるんだ〜!」と思っちまう。
理解した時が仕事が終了した時なんだよな。
しかし、計測用ばね型緊結金物の構造なんて理解したって、一生役に立つ事はないと思うけど。

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057『風呂上がりの夜空に』小林じんこ
058『毎日かあさんカニ母編』以下続刊 西原理恵子

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057『風呂上がりの夜空に』80年代の懐かしいノリを味わえる。
もともと、『アキラ』を読むためにヤンンマガ買ってたんだけど
いつの間にか『風呂上がりの夜空に』を読むために買うようになってた。
最初は線も単純で、ナンセンス学園マンガといった感じだったのに、
だんだん絵が複雑化して(特にマツゲがびらびらになってきて)
最後らへんのもえちゃんの顔はちょっとクドかったりして。
最初のノリのまま軽ーく進めば、きっと講談社漫画賞取ってたんだろうな、
と思わせる発言があったり、ちょっとヘビーになったりもしたからか、
消化不良のところがあったのか、結局打ち切りになっちゃうんだけど、
まあ。こんな感じで終わって良かったんでは?と無責任な読者は思ったのであった。
時々挿入される不条理な話とか、シュールで面白い。
フリオとか、ブライアン・フェリーくねくねしたりとかねー。
欄外の書き文字の遊びが、丁寧に読むと(80年代知ってると)細かく笑えて2度おいしいっす。


058『毎日かあさんカニ母編』毎日新聞に連載してて、隔週でWebで読めてた。今は読めないけど。
サイバラ息子と娘の日常。子育てモノにありがちなほのぼの話もたまにはあるが
トンデモ息子の暴挙が面白く、「ウマイ」娘のピンポイント攻撃に感心する。
冷静に考えれば、離婚したり、色々不幸な事はおこっているのに
全てネタになるところが、凡人とは一線を画すところでしょう。
学校ネタを描いたら、学校から注意を受けるも、真っ向から対決する。
母になろうが、離婚しようが、このファイティングスピリッツはすごい。


続・あしたーわたーしはー。たびにでまーすー♪
ゆえに更新しばらくないっす。来週半ば再開するかも。