「たんぱく加水分解物」って。

今日も食品ネタで。
そういえば、と買ってからしばらく放置していた『食品の裏側〜みんな大好きな食品添加物
を読む。著者は、かつて食品添加物メーカーの敏腕営業マンだった安部司氏。


いやー、多少感心のある分野だったから、すでに知ってる事ばかりかと思ってたが
「たんぱく加水分解物」は分かってなかった。改めて加工食品食えね〜。
詳しく知りたい方は、ネットで調べるなり、この本を読むなり、してくだせい。
個人的には「調味料(アミノ酸等)」だけがうまみの諸悪の根源だと思ってたけど
「たんぱく加水分解物」は更に強力なキャラであった。


それは何かというと、植物性または動物性のタンパク質を酵素または塩素(!)で分解した
変な臭いのついたうまみ成分。タンパク質が原料っつったって、油を絞った後の大豆のカスや
魚粉や動物のゼラチンなど。肉骨粉的なものも使われてるのかも・・・・。
当然、塩素分解の方が手っ取り早く、安くできるけど、塩素化合物も生まれる訳で。
メーカーは、こんな工程で作りながらも「天然系調味料だ」と言ってるそーですが
完璧に味覚破壊の元凶だわい。


普通にダシ取ったって、あんなにキョーレツなうまみって出ないもんな。
鰹節で同程度のうまみを出すには道場六三郎並にどっさり使わないと出ないって。
どんだけコストかかるんだよ。『美味しんぼ』でも触れられてたっけかなあ?
まあ、「ウマイものを安く手軽に食べる」ってのは幻想であることを
早く気づかないとな。(←これが宗教?現実認識を宗教と呼びたいなら呼べばよろし。)
失楽園―天国編』まさにー。無自覚に何食って生きてるのか。諸星氏はすごいなあ。