『ブレイブ・ストーリー』をやっとこさ読む。

ず〜っとK氏に借りてた『ブレイブ・ストーリー』(by宮部みゆき)を無理矢理読む。
ちょっと『イコ』っぽくないでないかい?鳥かご少女。
まー、とにかくこれって子供向けでは全然ないのに、何でアニメ化したんでしょ。
子供要素を拡大して大人要素を消去すると、安っぽいお話に転落してしまうと思うが
映画は観てないのでなんとも言えまへんが。(あー、絵がキレイなのかな?)
時々帰って来れるところが、犬夜叉っぽいなと思ったけど、折角なんで漂流教室っぽく
連動してると更に面白かったかもと思うのだ。
幻界が自分の心と現実世界にリンクしてるという割には、あまり「ウマイ!」とうなる展開が
見あたらなかったのが食い足りない印象。
ドラゴンもなー、かわいいんだけど、「2回」と限定した割には最後はずっと頼りっぱなしだし。
読み応えがあったのは、最初の、家庭が崩れ落ちる過程の容赦無さ。(絶対子供向けではない。)
と、ミツルの小学5年生とは思えない残虐非道さ。っつーか、あの事件以前は普通の子だったとは
とても思えないんですが。妹は取って付けたようでちょっと納得いかんが。
連載小説なので、やっぱり『理由』っぽく流れてしまうのはしょうがないのかなー。
依然として、個人的宮部みゆきベストは『火車』だなあ。


しかし、「小説を読む」というのは、何を求めて読むのだろう。
時間のない中、無理矢理読んだってのもあるのだが、最初の基本情報を入れつつ説明みたいな部分で
(この主人公は、名前が何で何歳で家庭環境はこうで・・・みたいな。)イラついて、
一覧表出してくれりゃいいから、とっとと話を進めろ〜、と思った自分にちょっと驚く。
なんだ?このすげーイラち。落ち着いて小説を楽しめないんだったら、なぜ読む?
「知に饕餮(トウテツ)」。・・・そんなハイレベルな話ぢゃないですか。そーですか。