『不信のとき』読む。

有吉佐和子は、以前おかっけをして結構読んだが、これってドラマ観てないけど
読んでもなかったな、と借りたので、夕べ〜朝でさくっと読んでしまう。
はー、How ダメ人間 I am。


文庫の上下で、上巻は、かなり昭和の通俗小説っぽく、ダメ男の話かー?と思ったが
流石に有吉佐和子だぜ。下巻後半で大ドンデン返し!女の怖さも藪の中加減も見事。
聞き分けの良い女が、ピンポイントの電話攻撃。怖えええ。この時点で引くだろ。
割り切った後の会社攻撃。最初から絵が描かれてたとしたら、会社も怖えええ。
まあ、携帯もDNA鑑定もない時代だから、成り立った話なんだろーなあ。


ネットでドラマの概略見たら、かなーりというか、全く違ったお話になっておった。
観てないからどっちがどー、とは言えないがな。会社がどーこー部分はなさそーだな。
しかし、最初の映画化キャストの豪華な事。田宮二郎+岡田茉莉子+若尾文子+
加賀まりこ、すげえ。これはちょっと観てみたい。そして。
有吉佐和子は、ウィキペディア見ると「ほえー、そーなんだ」的事実が多く興味深いっす。


それにしても、最近小説読んで思うのは、携帯のビフォー&アフターで、すっかり
生活の様式というか、偶然の怖さとか、行き違いのドラマとか、あいまいさが
なくなったという事。携帯持ってるのがデフォルトって、革命だよなー。