『富士山』読んだ。

田口ランディの。
実はいつも見てるサイトの1つに吉本ばなな日記があって、随分前に「良い」という書評
だったので。ばなな評価は結構好みに合っているので、無条件にインプットしたりしてる。
で。
1個目の話、ウマイ。うーん、こう来るか。『NHK・・・』の次に読むと、小説ってこうだよー、
と、余計に思ってしまうな。他の話も良いです。最後の話は、個人的にちょっと厳しかったが。
ばなな氏曰く、ランディ氏も野生の本能の人だそーだ。なんだかネット上で執拗に攻撃する人も
いるんだけど、その辺で偏見持ってる人は読んでみたほーが良いと思います。
『コンセント』とかの連作から、やっぱり進化してる人だと思った。
まー、でも事前に想像してたほどの破壊力はなかったかな。富士山というと、かなりスピリチュアル
寄りの話を想像してたが、その面ではそこまでではなかったかなー。


富士山信仰って、西日本育ちの上京組としては、そーんなに実感できるのもではない訳で。
友達が某大手企業の新人研修で富士山登山やって、その後気に入って何度か登ってるそうだが、
酸欠の辛さとか、酸素を法外な値段で売ってる、とか、そーゆー話を聞くと、あまり食指は動かない。
江戸時代なんか、ミニ富士山を人工的に作ってお参りしたほどの熱狂ぶりだったそーだけど、この前
浅草に行ったら近くに浅間神社があった。もしかしてミニ富士山はこのあたりにあったんだろーか?
確かに飛行機から見ると、平らな大地の中にずおおおーとそびえ立っててものすごい存在感なのだが。
今のところ個人的に富士山がらみの話で一番感銘をうけたのは『妖怪ハンター』の話だったりして。