チャペック『山椒魚戦争』読む。

昔の小説。第二次世界大戦直前の作品で、作者が亡くなる2年前の作品。
「ロボット」という言葉が、チェコの作家の造語だというのは知ってたけど、
この方でした。『山椒魚戦争』はヒトラーをちょっとおちょくった記述があるので
発禁だったそーです。でもちっとも恐ろしい話ではなくて、少年少女が読んでも
全然大丈夫、とゆーか、むしろ少年少女に読んで欲しい本ですなー。
山形本で面白いと言われてたので読んだんですが、山形本では思っくそネタバレしてた。
そしてそのとーり、というかもっと寓話的で、翻訳のせいかもだが、語り口もほんわかしてます。


同様のテーマは手塚作品とかによくあるなあ。手塚氏は絶対読んで影響うけてるだろーなー、と
邪推したりして。(『トリトン』なんて、モロだと思うけど、どーでしょー?)
ちょっと面白かったのが、第二次世界大戦以前とゆーことは、日本が第一次世界大戦の勝ち組で
まだ敗戦してない時なのだ。もー、植民地とかも持ってて、イケイケドンドンの時代。
日本の扱いが、なんつーか、列強と肩を並べてて、パラレルワールドか、と錯覚してしまうです。
山椒魚の輸送の様子も、奴隷船の話とリンクしてて、まあ、丁度そのころ『ルーツ』的世界が
展開されてた時期なのかなあ。これ読んで、改めて世界史を勉強して、改めてこれ読むと、理解が
深まるかなー、と思う。


そーいえば、と未読だった『高い城の男』も読みたいもんだ。イモヅル式にずるずると。
(何つながりかわかりますかー?まー、読後感は全く違うだろーが。)