『ダンス・ダンス・ダンス』を読んだ。

あづいー。仕事部屋はまだホコリだらけなのでエアコンを付けずにいる。とほほ。
そして、あまりの延滞さに『ダンス・ダンス・ダンス』一気読み。
結局まだ『ピンボール』読んでないのだが、また借り直すのもめんどいので読んだ。
うーん、楽しいけど、暗い。
非常に宙ぶらりんだけど、主人公はいつも金銭的な苦労はないのだ。ロンバケな状態。
で、美少女とハワイに行ったり、やりたいほーだい。最後はハッピーエンドなのか??
しかしふざけた名前の友達はホラーだよ。どこまで本当なのか。
あの手の人間は結構非難してたのに、仲良しになっていくのが不思議だったが、こう着地
するとはね。一気にダークすぎるんでないかなあ。気づかないところがちょっと違和感。
それにしても。前の短編でも紀伊国屋の野菜を非常にリスペクトしてなかったか?
持ちが良いという事は、いわゆるカット野菜のよーに某液体のプールに漬かっているのか?
と、現在なら、まず疑ってしまうがね。天下の紀伊国屋だから、魔法でもかけてるって事で?
それにしても。出るわ出るわ、ロックミュージシャンの名前たち。
とりあえずトーキングヘッズはOKで、文化倶楽部はクソだと思ってらっしゃる訳ですな?


追記:以下覚え書きの引用。(下巻P53)
マイケル・ジャクソンは清潔な疫病のように世界を覆っていた。
それよりは幾分凡庸なホール・アンド・オーツは自らの道を切り開くべく健闘していた。
想像力の欠如したデュラン・デュラン
ある種の輝きを有しながらもそれを普遍化する能力が幾分不足した(略)ジョー・ジャクソン
どう考えても先のないプリテンダーズ。
いつも中立的苦笑を呼び起こすスーパー・トランプとカーズ。
引用終わり。
20年たって聴き直してみると結構懐かしかったりもするんだけど、80年代当時に「清潔な疫病」
って言えるのはすごい。村上氏がずっとロックを聴いてたからかな。疫病は去りぬ。
しかし何だって、80年代の曲は「80年代!!」って空気がするのかな。ディスコだのカフェバー
だの、街中でガンガンかかってたから、別にレコード買わなくても曲を覚えてるもんなあ。
気づいてなかったが『ダンス・ダンス・ダンス』を今読んでも、あまり違和感がないのは不思議だ。
当時のバブリーな状況の中でこれが書かれたのは、やっぱすごいのかも。
で、五反田くんの怒りが何に対してだったのか、ちょっと理解。っつーか、ジョー・ジャクソン
聴いて思い出した(←バブル崩壊前のイカレた状況)。音楽ってすげーや。