偶然にも。

河合隼雄先生が7月19日午後2時27分に奈良県の病院でお亡くなりになりました。」
という事を今日読んだ「よしもとばなな日記」で知ったのだが。
や、ばなな日記には単に「河合先生」という表記のみだが、わかってしまったのだ。
偶然にも今朝、村上春樹河合隼雄一連の対談(『村上春樹全作品1990-2000・7巻』)
を読み終わったところだったからなのだ。
前々から『アンダーグラウンド』が読みたかったのに、図書館にいつもなくて、この前
借りに行った時に、まだ読んでないのはこの本と『ねじまき島クロニクル』しかなくって
『ねじまき島』はちょっとしんどいなー、と思い、『約束された場所で』が収録された
こっちを借りたのだ。当然「河合先生」という方は全く知らなかった訳で。


この対談、すんごく面白かったのだ。ユング派、というだけあって超常的な事も、村上氏と
すんなり通じ合ってる感じで。オウムの事をはじめ、生きるということ、小説ということなど
かなり整理できたのですごいすっきりしたのである。っつーか、生きる事がしんどい事である
のは変わりないんだけどね。身構え方、というか。


引用してメモしておきたいところだが、仕事が終わんないんで、またの機会に。
生きる事に疑問を持ってる人とか、カルトに陥りそうな人とかは読むと何かヒントが見つかる
と思う。具体的に救いになるような言葉がある訳ではないんだけどね。
しかし、ちょっと偶然の力にびっくりしたー。