「役不足」の意味。

今朝のテレビで、間違えやすい言葉の話をやってて、「役不足」がわかってなかった。
役不足」といえば、吉野朔実の『恋愛的瞬間』で使われた印象的な言葉であったのだが。
うー、あんなに効果的に使ってあったのに、意味がわかってなかったとは。とほほ。
役不足」=「能力に対して、役目が軽すぎること。」
よく、「役目に対して能力が低いこと」という意味っぽく間違えてしまうのだ。
『恋愛的瞬間』では、運命の彼女に初対面で「友達にしては役不足・・・。」と
言ってしまうのだが、まわりの友達は「いきなり何という事を言うんだ?」という
反応だったから、「特別」って言いたいがためのひねった表現かと誤解したのだった。
思いっきり直球のホメ言葉ぢゃん?っつーか、言われても褒められた!とわかりにくいよなあ。
「不足」という言葉が、単純な字面でネガティブに考えがちなのか。知識って必要。


ほかに間違えやすい表現として「やおら」があった。似た感じのことばで「おっとりがたな」
というのもあったな。(って死語?時代小説か、昔の探偵小説読まなきゃ出てこないか。)
「やおら立ち上がる」=「おもむろに、ゆっくり立ち上がること」
「おっとりがたな(押っ取り刀)で駆けつける」=「緊急に、取るものもとりあえず駆けつける」
おっとりは、押っ取りで、刀を手にしたまま、腰に差すヒマもないということであった。
落ち着いた様子の「おっとり」と、音だけ聞くと間違った印象を持ってしまうんだよな。
漢字もだけど、昔の本読まなきゃ表現がわかんないよなー。以上、goo辞書より。