『遠い太鼓』読んだ。

昨日はラグーのグラタンを作ろう、と、一昨日に、まずラグーを作ったのだが。
あいにくいつものケチャップ(当然コーミのんでっせ。)を切らしてたんで、
ホールトマト缶+牛挽+豚挽+タマネギ+塩+胡椒+中濃ソース+醤油、という
材料で作ってみた。が。味がもうひとつ決まんない。いつもならくそー、と思いつつ
コンソメ足しちゃうんだが、ぐっとこらえて翌日どーにかしよう、と一晩放置。
そしたら、何と。翌日は味がなじんでるぢゃん!(腐った??)
そして、ゆでジャガイモとゆでブロッコリにラグーとベシャメルソース+パルメザン
とシュレッドチーズで作ったら、ウマかった!一晩置くってあなどれないなー。


それはともかく、『遠い太鼓』by村上春樹、読了。
結構おもしろかったっつーか、旅行してえー。でも、もともと語学が堪能なご夫妻が
夫は小説を書く、という確固たる目的のある旅なので、あまり一般的旅行記ぢゃない。
しかしよう、37歳の時点で40歳までに何かをなしとげなければならぬ、と日本脱出て
ぼえーと40歳超えした自分は一体何なんだ。くくく。
ギリシャって良いところだな。奥が深すぎる歴史。『魔術師』が面白いと聞いていたが
この本で村上氏が滞在したスペッツェス島が舞台なのか。未読なので読むのが楽しみ。
(村上氏曰く、いささか技巧が過ぎる小説らしいがの。)
この島の記述で印象的なのは、嵐で崩れても崩れても、手作業で見事な石塀の修理をする
ところだ。日本なら無骨で丈夫な建造物を造って風景をぶちこわすところだろーが。
この手の「壊れたら直す」事、人材活用的にも必要だと思うのに、ことごとく削除てな。
あと、『ノルウェーの森』は村上氏にとって1つ超えたもので、非常に消耗して書き終え、
『ダンス×3』はいつもの調子でリラックス書いたというのに納得。あと、『ダンス×3』
の俗な部分が、あの時代のくせに、かなり希薄な理由は、海外で書かれたからかもな。
ハワイのところは、極寒のローマでハワイを恋い焦がれながら書いたそーです。豆知識。
そして最後のあたりのイタリアに関する文句の数々には笑ってしまった。ローマって一体。
大昔、イタリア勤務になった友人から、イタリアに行ったときにその手の話は聞いていて、
ローマは絶対行かない!と思ったのだが、まあ、都市のトラブルというのはそれぞれなので、
だからといってローマを避けるのはもったいない話なのかもな。イタ車に関しても同様。
しかし「メータ村とウビさんの話」は、ちょー笑えた。イタリアって一体。でもいーなー。


その後のアメリカに行った話も本になってるよーなので、これもまたいづれ