ラップ5〜8日目。

ばたばたしてたら日にちが経ってしまった。
5日目も、あまり様子は変わらず、多少浸出液は出るが、気にならない
感じに。6日目は、もう周りに漏れるほどではないので、ラップとネット
のみに。
7日目、でも表面はまだ濡れてる感じなんだよなー、と思いつつ、結局
プールに行くことになってしまったので、ラップの上から防水仕様の大型
バンドエイドみたいなヤツを貼った。けど、やっぱ曲げ伸ばしする部分
だから、水に浸かると、やっぱぐじゅぐじゅに。キズパワーパッドという
手もあったんだけど、一応大型を買ってみたが、もし包装を破って大きさが
足りなかったらもったいないなあ、というセコい考えがよぎって、やめた。
更に、周りの粘着力が強すぎるので、貼ったら最後、貼りっぱなしもなー、
何かあったとき、無理矢理剥がすとまた流血するかも?というトラウマも
あったんでラップにしました。あとちょっとだし、観察したいし。とにかく
ぐじゅぐじゅのまま何時間か遊んで、バイ菌入ったらヤバイかなー、と
開いてみたら、別に変わった様子もなかったんで(つか、塩素が効いてる
プールの水だったら、そんなに神経質にならなくて良かった??)帰りに
水洗いして、持参した食用ラップをぺた、と貼って、ネットをかけて終了。
8日目。浸出液は全く漏れないけど、表面濡れてる感じで、皮膚がピンク色
になってきたのでそろそろフィニッシュかなー、とラップをはぐってみると
薄皮がちょろっと剥げるので、やべ、まだはぐってはいけなかったか?つー
段階。結構ラップまわりがかゆくなってきた。ので、ついべりっと取りたく
なるのだが、ガマンガマン。


面白いのは、端っこのあたり、ザザーと筋状に擦った部分は比較的キズが
軽かったので、早い段階でラップの外にしてたのだが、そのキズの延長線上
のラップが当たってた部分はすでにすっかりキレイになってるのに、外れ
てた部分は、まだカサブタが残ってるのだ。確かにカサブタの工程を省くと
治りが早い訳だな。
要するに、健康な皮膚は、皮膚呼吸が必要なので、密閉するとかぶれる。
擦って表面がそがれた皮膚は、空気に触れた状態では再生できないので、体
は自動的に浸出液を出して固まらせ、まず表面をカサブタで覆って、皮膚の
再生作業にとりかかって、再生が終わるとカサブタは役目を終えて剥がれて
行くのだけど、そのカサブタの機能をラップに肩代わりさせたのが湿潤療法
てな訳か。カサブタは単純に患部を密閉する機能、と見切っているところが
目からウロコなのだ。でもラップだと確かに生臭い。分かってなかったら、
絶対びびって消毒液をかけてムダに痛い思いをしてたな。こりゃ。


たとえば、フォーク状のキズが出来た場合、深い・浅いに関係なく、健康な
部分とダメージの部分が単純にラップで覆えるような状態じゃないし、表面積
が少ないので、この場合は湿潤療法よりも、カサブタ作ってもらった方が楽。
しかし面積の広い範囲で皮膚が擦れてしまった時は、カサブタが出来上がる
までに時間がかかるし、何より痛いし、カサブタができあがるまでの表面の
保護も必要なのだ。その場合はラップで覆えばOKの湿潤療法は、痛くないし
消毒も必要ないし、ラップでよいから金もかからんし、治る時間も短いって
良い事づくしですのう。
まあ、あくまでも自分がその手の傷を負った時は、自己責任でご判断ください。