寅年つながりで『虎よ、虎よ!』を読む。

いやー、なんつーか。(以下ネタばれ。)
第1回ヒューゴー賞候補の『人間以上』と『幼年期の終り』は、何十年も
前に読んでいたとゆーのに、『虎よ、虎よ!』は未読であったのだ。
不条理日記で、置き去りにされて復讐する話だとは知っていたのだがなー。
ふと図書館で目に付いたので、借りて読んでみたけど。
なんでしょう、この既読感。知ってる小ネタのオンパレード。
なんでしょうねー、読書体験ていうのは、クリアにできない蓄積つか、既読
をなかったことにできないとゆー。
これをもし、中1あたりで読んでたら(家にはあったんだから、可能性は
十分にあった。)『009』や『童夢』や『アキラ』は、新鮮な驚きを持っ
て読めなかったに違いないのである。
これってどーよ。どっちを取るか。
最初らへんは、ああ、あの青色ジョウントはこれか、と笑ってられたがの。
加速装置やら、ゆらめく本人やら、老人顔の子供やら出てくると、何いい?
てなもんだ。
ぐぐってみたら、『コブラ』にも元ネタがあったらしいが、結構な巻数まで
読んだはずだけど記憶にないなあ。
もっとねー、1984ばりにシリアスな話だと思ってたけど、軽いわー。
出てくる女も軽いわー。アルビノの人はベアトリス王女?石森キャラにその
手の人がいたよーな。
で、サーカス登場はポケモン映画のオープニングでそんな感じがあったぞい。
んで、タイポは見覚えあるんだよな。『虎よ、虎よ!』以外にも、その手の
演出をどっかで見たよな。しかし和文にするとださいのう。この辺は原書の
方がかっちょいいんだろーなあ。
そーいや、前に『ゴーレム100』が話題になってたなあ。
『虎よ、虎よ!』の巻末の著者プロフィールを読んで、どういう本かやっと
納得。この手の本て、図書館に入るものなのか??(自分では買わん。)
ま、元ネタな所に振り回されないように、もっかい読んでみるか。